プレーワーカーになる旅

「いつの時代も、子供たちを守ろう！というのは当たり前のことかと思いますが、今の世の中って、子供たちが怪我をしないように守る方向性にいっているところもあるんじゃないかな？と思うんです」と、今回の旅先のこどぱにーの事務局長をつとめる桝谷さんは話します。
ここ、こどぱにーでは、遊び場で過ごす時間の中で、様々な経験をして危なさを理解して、危険察知能力をつけていく。つまり子どもたちが挑戦することを大事にしています。なので、危ないとされがちなノコギリなどを使った大工仕事のようなことができたり、火が使えたりする点もユニークな遊び場です。

プレーパークというのは全国に合って「遊び」が真ん中あって、遊びは生きる力となり、それを自分の責任でやるため、創られすぎていないような場が基本的に設けられているそうです。子供たちは、学校では評価されるけれども、なかなか次につながるものになっていないことも多く、「評価＝子供たちの後押しをするためのもの」にすることが難しい現状を実感しているため、
逆に「評価されない」ことの価値を「遊び」の場をつくることで提供している場の様にも感じます。

こどぱにーの遊び場では子供と大人はあくまでも同じ立ち位置。もし、何かトラブルが起きたときもこうしなさい、大人から一方的に「ああしなさい、こうしなさい」と言われることはなく、なんでしたのか、次どうすればいいのかという話を子供たちとしていくそうです。

「遊びでつくったものは誰からも評価をされないけれど、その中で子供たちは満足感や納得感が生まれ、自己肯定感が生まれてくるんです。そういった思いや流れというのを大事にしているんです。」と話す桝谷さん。
子どもも大人も、評価をされると失敗を恐れるのはある種人間の性かもしれません。ですが、遊びにはそういうものがないため、失敗しても次どうするか考えるので、そこから、失敗も挑戦も何度でもできる姿勢が育っていくのかな？というのは大人からしても大きな学びの一つになりそう、とお話を聞いていて感じます。

ずっと子ども畑で活動してきた代表。保育士や教員を目指して学生生活をしていたけれど、学生生活の活動から最終的には新卒でこどぱにーに就職した人。それぞれ異なる視点から「こども」「教育」に興味を持っていたみなさんが、どのようにこの職場に出会って、働く場として選んだのか、実際に聞いてみてください。