子ども主体の児童館スタッフになる旅
子どもが真ん中に 大人もワクワクするまちづくりの拠点のひみつ
石巻市子どもセンター らいつ
児童館、という言葉を聞いてどんなイメージがわきますか?
一般的には、小学生がたくさん集まって、遊んでいる施設。そんなイメージがあるかもしれません。
なので、ちょっと、特に、大人の皆さんには縁遠い場所のようにも感じてしまうかもしれませんが、石巻のまちの真ん中には大人もうらやむ魅力的な児童館「石巻市子どもセンター らいつ」(以下、らいつ)があります。
・児童館とは?”健全な遊びを通して、子どもの生活の安定と子どもの能力の発達を援助していく拠点施設です。”(一般社団法人児童健全推進財団 https://www.jidoukan.or.jp/ より)
石巻駅から徒歩5分ほど、商店街の真ん中にある木製のテラスが印象的な建物がらいつです。中に入ると、太陽の光が降り注ぐ明るいフロアや、奥にはどんなお天気でも子どもたちが体をめいっぱい動かせるスポーツ室。2階には防音設備の整った真っ赤な壁がかっこいいスタジオルームまで、館内を歩くだけでワクワクする空間が広がります。
それもそのはず。この場所は、石巻の小学5年生から高校生世代の子どもたちが、東日本大震災以降の復興に向けたまちづくりを自分たちの目線で考え、「夢のまちプラン」を作成し、その中で出てきたアイデアや想いを1つにし、企画・デザインを地域と連携しながら行い、実現したとっておきの場所なのです。「石巻の活性化のために、中高生が中心となって、つくり、運営していく施設。みんなが過ごしやすく、子どもの想いを世間の人たちに伝えられる場所」を運営コンセプトに子どもたちが施設運営に参加し、主体となって様々な活動に取り組んでいます。そんなワクワクするこの場所で、子どもたちのパワーや、周辺のまちづくりにも子どもたちと取り組むスタッフの一員として過ごしてみませんか?というのがこの旅です。
子どもたちとともに運営する児童館
この児童館では、建物はもちろんのこと子どもたちのやってみたい!が形になった企画がたくさんあります。らいつの使い方は月に数度の「子ども会議」で小学生から高校生までのメンバーが話し合い、「子どもまちづくりクラブ」では地域の一員として子どもたちが商店街のマップ作成や商店街を盛り上げるフラッグの制作などを行い、日頃の活動で気が付いた「まちがもっとこうなってほしい!」という思いを直接市の担当者に伝える「意見交換会」などを通じて、地域の中で子どもたちが着々と思いを形にしています。
10月に行われる「ハロウィン祭り」は、子どもまちづくりクラブが提案し、スタート。今ではその輪が広がり、すっかり石巻のまちなかの秋の恒例行事となっています。
全国各地から集結したスタッフ
らいつにいると、ついつい子どもたちの活動に目が向いてしまいますが、そこにはもちろんその子どもたちを支える大人たちの姿も。現在らいつには常勤スタッフ、ボランティアなども含め10人ほどの大人たちが働いています。中には、出身は市外や県外だというスタッフも少なくありません。
今回、この旅の案内人をつとめてくださる吉川恭平さんもそのおひとり。東京出身の吉川さんですが、自分の子ども時代の経験から大学時代に「子どものまちづくり参画」に関心を持ち、東日本大震災後、当時らいつの立ち上げに「公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」のスタッフとして訪れたのをきっかけに、一度は東京に戻ったものの、2015年4月より再び、らいつのスタッフとして石巻に。そのほかのスタッフもそれぞれの思いを持ってらいつのスタッフになった方がたくさんいらっしゃいます。ぜひ旅の間に、子どもたちとの触れ合いはもちろんのこと、大人スタッフとの会話もたくさんしてくださいね。
さまざまな世代の子どもたちに対応した多様なプログラムの実施
この旅は、参加日によって少しずつ体験いただく内容が異なります。らいつがどんな場なの?、子どもたちがどんな風に主体的に活動してるの?という興味がある方はぜひ先ほどご紹介した「子ども会議」や「子どもまちづくりクラブ」などが行われる日に。しっかり子どもたちと、そして地域にも触れたいという方は「子どもエンパワー事業」のある日にご参加いただくことをオススメします。
あくまで主役は子どもたち、という場ですが、彼らの活動を通して、ぜひこの地域のおもしろさ、そしてご自身の暮らすまちに帰ったあとに地域と関わるおもしろさのヒントを感じ取ってほしいな、とも思います。
旅の案内人
吉川恭平(よしかわきょうへい)
NPO法人「子どもにやさしいまちづくり」代表理事。
1988年8月 東京都世田谷区生まれ。 大学卒業を間近に控えた2011年3月に東日本大震災が発生。大学時代の子ども支援活動の経験を活かし、震災直後から避難所での遊び場づくりなどに取り組む。石巻市子どもセンターには、2015年4月から勤務。子どもたちのやってみたいという気持ちを大切にしながら、運営に取り組む。 趣味はサッカー。
こんな人にオススメ!
子どもが好き
子どもの権利・子ども参加・教育・福祉・地域づくりに興味がある
未来のパパ・ママ
近隣のオススメスポット!
助六鮨
石巻に来たからには、ぜひ魚介を。中でもこちらの助六は割と夜遅くまでやっており、お寿司はもちろん親方との会話も魅力です。
あなたにとって石巻とは?
「こんなまちにしたい」って言える仲間がいるまち
良い意味での公私混同があり、仕事やプライベートの枠をこえてまちのことを話せる仲間たちがいると感じています。
体験スケジュール
平日スケジュール
時間 | 工程 | 体験内容 |
---|---|---|
9:30 | 石巻市子どもセンター集合 |
|
9:40 | オリエンテーション |
1)ごあいさつ 2)本日のスケジュール発表 |
10:10 | 仕事体験 |
子育て支援事業のサポートスタッフとして参加 |
12:00 | お昼休憩 |
|
13:00 | 仕事体験 |
来館している乳幼児親子の対応 |
14:00 | 旅のまとめ |
・旅の感想、気づきの共有 |
14:30 | 終了! |
土曜日スケジュール
時間 | 工程 | 体験内容 |
---|---|---|
9:30 | 石巻市子どもセンター集合 |
|
9:40 | オリエンテーション |
1)ごあいさつ 2)本日のスケジュール発表 |
10:10 | 仕事体験 |
子どもエンパワー事業(小学生以上向け体験講座)の見学 |
12:00 | お昼休憩 |
|
13:00 | 仕事体験 |
来館している学齢期の子ども(小学生~高校生)の対応 |
15:00 | 旅のまとめ |
|
15:30 | 終了! |
日曜日スケジュール
時間 | 工程 | 体験内容 |
---|---|---|
10:30 | 石巻市子どもセンター集合 |
|
10:40 | オリエンテーション |
1)ごあいさつ 2)本日のスケジュール発表 |
11:10 | 仕事体験 |
来館している学齢期の子ども(小学生~高校生)の対応 |
12:00 | お昼休憩 |
|
13:00 | 仕事体験 |
子ども参加事業(子ども会議、子どもまちづくりクラブ) |
17:00 | 旅のまとめ |
・旅の感想、気づきの共有 |
17:30 | 終了! |
開催概要
金額:5,400円(税込)
定員:4人(最少催行人数:1人)
時間:9:30-14:30(平日)、9:30-15:30(土曜)、10:30-17:30(日曜)
締切:1週間前
受入先詳細
受入先名 | 石巻市子どもセンター らいつ |
---|---|
住所 | 宮城県石巻市立町1丁目6番1号 |
電話番号 | 0225-23-1080 |
メールアドレス | info@ishinomaki-cc.sakura.ne.jp |
受入先名 | 石巻市子どもセンター らいつ |
ウェブサイト | http://ishinomaki-cc.jp/ |
https://www.facebook.com/ishinomakicc/ | |
https://twitter.com/i_raitsu | |
https://www.instagram.com/i.raitsu/ | |
営業時間 | 9時30分~19時 |
定休日 | 祝日及び第1、3木曜日 |
開業年 | 2014年 |
スタッフ数 | 10名程度 |