ITと教育の可能性を石巻から探る旅

「イトナブは小学生から大学生にプログラミング教える環境をつくっているんです。でも、勉強する学習塾のような場所ではなく、本気で遊び倒すっていう場所なんです。遊び続ければ仕事になるんだよっていうのを、自分が一番体現してながらやっている感じですね」と笑いながら話すのは、代表の古山隆幸さん。

東日本大震災後、すぐに石巻に戻って泥かきなどをしていた古山さん。故郷である石巻の姿を見て、「人もなくなったし街もなくなったし…。でも思いは生きている。とは言っても、思いなんか目に見えないはずなんですけど、震災当時は目に見えてた気がするんです」と感じたといいます。その思いを強くしなければ！と様々な活動をしたものの、「そうだ俺にはITってものがある」とITをテーマにした活動を始めることに。

その根底には、ご自身が大学生のときにわくわくした体験。つまり、パソコンを一台もらってアパートでウェブサイトを作って作品が評価され、お金になったという体験があるのだといいます。そんな過去の経験が、今につながる感覚やその過程などのお話は、古山さんに限らずイトナブのメンバーそれぞれにありそうです。そんなお話もぜひ直接聞いてみてくださいね。

「子どもたちが減っていっているから、その子どもたちの技術力を上げなきゃいけないんですよ。子どもたちがちゃんと技術を学べる環境を、都市部だけでなく地方部にも作らなくてはいけないと思うんです。都市部だけが潤っていて、地方部は学びが減っていくような未来ももしかしたらあるかもしれない。でも、地方部の子たちから『生きて生まれた場所が悪かったから』なんて言われたくないんです。だって生まれた場所や環境って最高じゃないですか」

そんな古山さんの思いは、メンバーにももちろん伝わっており、石巻出身はもちろんのこと、その思いに共感した出身やキャリアも多様な20～30代中心の10人程度のメンバーが働いています。中には、本格的にプログラミングやITを始めたのはイトナブに入ってから、というメンバーもいたり、その活動はなんと山口県の周南市に支部をつくるまでに広がっています。

旅当日は、プログラミング体験もありますが初心者の方でももちろんOK。
体験できる内容は、以下の感じを予定。
Ａ．WEBづくりの入り口に立とう！（プログラミング言語：html）
普段何気なく使っているインターネット。そのウェブサイトひとつひとつの裏側の世界をのぞいてみませんか？
帰ってからの日常にも何か使えるかも？
Ｂ．ゲームをつくれる！？（プログラミングソフト：scratch）
お子さんと一緒にやってみたい、プログラミングの基本やIT教育にご興味のある方におすすめです。
どちらの体験を選んでも、帰ってからのITやインターネットとのかかわりあいに何か刺激を与えてくれるのではないかと。

ぜひご自身の目で、肌で、その可能性やワクワクを体感してください！