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浜から街へその魅力を伝える「牡蠣漁師になる旅」

まだまだ知られていない牡蠣の魅力を雄勝の浜から届ける

海遊

毎週「日~土」開催

石巻駅から車で45分ほど。地図で本州を見たときにぽっこり飛び出た「牡鹿半島」の北部に位置する雄勝町に今回の旅の目的地「海遊(かいゆう)」の事務所、そして自慢の牡蠣が育つ養殖場や加工場があります。雄勝町は硯石の産地として有名で、その原料となる玄昌石は東京駅の駅舎の屋根にも使われていることで地元の自慢にもなっています。

この場所で育った牡蠣は、そんな玄昌石で濾過されたきれいな真水が雄勝湾の海底から湧き出ているため、他の海域と異なり雑菌が少ない水の中で成長し、通年を通して生食用の牡蠣が出荷できるという牡蠣業界の中でもとっておきの場所。下記の他にも、ホタテやホヤなどが豊かな環境ですくすく育てられています。

海遊の加工場には、熟練の地元の人から外国からこの場所に働きに来た20代の若者まで多様なスタッフが、雄勝の海で大事に育てられた牡蠣をこの日も全国へ届ける作業にあたっていました。

社長自ら歩いて見つけた牡蠣の届け先

北海道から沖縄まで、首都圏を中心に全国約400の飲食店に届けられる海遊の牡蠣。もともとは、社長の伊藤さん自ら、全国色々な場所に出向き営業をした結果、延べ1500店舗にこれまで牡蠣を届けることが出来たそうです。時には、1日に都内15店舗を巡ったりしたことも。

2014年には、消費者に新鮮で安全な生牡蠣を提供しようと、仙台市内に海遊直営のオイスターバー「オストラデオーレ」もオープン。「ぜひ、生でそのおいしさを味わってほしい」という雄勝の牡蠣ですが、2016年の加工場の新設とともに加工品にも本格的に取り組んでいるそうです。剥き身をボイルした冷凍品、そして、手軽にそのおいしさを味わってほしいと殻付きのままレンジで温めて食べる「牡蠣ぽん」など新商品を続々と開発。

さらに、牡蠣の味を広く消費者に親しみを持ったり、知ったりしてもらうため、育てた年数などによって牡蠣に「夢牡蠣」や「First Love」といったユニークな商標の登録まで。直接お客さんと対面できる場として、関係者と実行委員会をつくり仙台市で「三陸オイスターフェスティバル」も開催している。

そんな伊藤さんは、営業やお客さんのところに行く際には、社長自らホヤや牡蠣に関する講義を取扱店のスタッフのみなさんに行ったり、通年に渡って牡蠣を提供するからこそ、そのときどきであった調理法を直接赴いて、その魅力と共に伝えるようにしているそうです。

持続的で循環する漁業の「6次化」を浜からつくる

ここまで話を聞いていると、順風満帆に経営をしているようにも聞こえますが、東日本大震災の被害はもちろん、その前後にも長年続いている牡蠣養殖の出荷方法や流通など、既存の仕組みを変えて新たな挑戦をするには大変な苦労があったはず。それが、自然相手の養殖がベースとなればなおさらのこと。

一度は雄勝を離れ、運送業に携わったり、サービス業に携わったりと多様な経歴が今「しっかり漁業で稼ぐ」ための様々なアイデアに通じているようです。雄勝の浜での体験の最後には、仙台の直営レストランにも訪れる予定のこの旅。旅の最中にそんな背景も交えながら、改めてその牡蠣への思いや、育てるまでのてまひまなどをご自身の五感でぜひ体感していただきたいな、と思います。

未来にもこの浜の営みが続くように、そして浜で育まれる美味しい牡蠣が各地で愛され続けるように。そんな伊藤さんを始めとする海遊のみなさんとの出会い、そしてもちろん牡蠣自体もこの旅を通して味わってみては?

旅の案内人

伊藤浩光(いとうひろみつ)

石巻市出身。
宮城県立水産高等学校を昭和53年度に卒業。43歳の時に家業を継ぐ為に雄勝に戻り、震災一年前に六次産業化を目指し、加工場を建設。震災によりすべてを失くしたが、同じ年に震災の年に株式会社海遊を立ち上げ水産業の六次産業を行っている。

こんな人にオススメ!

牡蠣が好き、海が好き
一次産業・飲食業に興味がある
田舎暮らしに興味がある

近隣のオススメスポット!
旬彩 陽 hinata(石巻市山下町2丁目2-49)

魚種が豊富な石巻。このまちならではの美味しい魚介を落ち着いた店内で、地酒などと一緒に楽しめる名店。伊藤社長も気が付くと足が向いてしまうそうです。

体験スケジュール
時間 工程 体験内容
9:20

石巻駅集合

10:10

オリエンテーション

1)ごあいさつ
・ホストの自己紹介
・参加者の自己紹介(お名前、お仕事、参加の目的など)

2)本日のスケジュール発表

10:20

仕事体験

1)漁場見学
2)加工場牡蠣バラシ体験

12:00

お昼休憩

1)会社経営までの経緯・理由
2)働き方で大切にしている事やこだわり
・大変だったことなど
3)この仕事のやりがい、おもしろさ、醍醐味など

13:00

仕事体験
仙台へ移動

1)ムール貝磨き体験等

15:30

海遊の今後の事業展開について
食事をいただきながら

1)海遊が経営する仙台オストラ・デオーレ(オイスターバー)にて、牡蠣の六次産業化などについてのお話

16:30

旅のまとめ

・旅の感想、気づきの共有
・伊藤社長から一言
・質疑応答

17:00

終了!

開催概要

金額:5,400円(税込)

定員:4人(最少催行人数:1人)

時間:9:20-17:00

締切:1週間前

受入先詳細
受入先名 株式会社海遊
住所 宮城県石巻市雄勝町水浜字水浜9番1
電話番号 0225-25-6851
メールアドレス kabu.kaivou@gmail.com
受入先名 株式会社海遊
ウェブサイト http://kai-you.in
Facebook https://www.facebook.com/kabu.kaiyou/
営業時間 8:00-18:00
開業年 2011年